乳根
乳の疾患 乳汁分泌不足 母乳が十分に出ない時には 乳根 天宗を合わせて使う。 鍼灸治療基礎学より 主治:乳腺炎 乳房腫 咳嗽 肋膜炎 肋間神経痛 狭心症 霍亂 腓腸筋痙攣 「節約」:胸腹満痛 霍乱転筋を治す。 「聚英」:胸下満悶し、胸痛み、鬲気下らず、臂痛み、乳癰、凄々として寒熱し、痛みに按ず可からず。 欬逆、霍乱、転筋、四厥を主る。 鍼灸治療基礎学より 気戸より乳根に至るまでの諸穴は肋間神経痛などの場合に、鍼し灸することがよくある。 乳根の穴は肋膜炎や心筋梗塞に灸して効を奏することがある。 鍼灸素霊会より 虚里の動、心尖拍動を左に感ずる所 服を着ていても、拍動を感じられるのは末期である。 経穴mapより 咳嗽 喘息 胸部苦満などの呼吸器疾患 乳腺炎 催乳作用 心胸痛 肋間神経痛
水腫(むくみ)
水腫・・・水はれの事 脾虚して水穀を運ぶことならずして皮膚に注ぎ 泄して腫れる也→脾腎の虚 水分 気会 百会 上脘 三陰交 足三里 療治の大概より 水 水気 水病ともいう。 体内に水湿が停溜して、面目、四肢、胸腹、甚だしい時は全身に浮腫を起こす。 実証の治法は、袪邪を主とし、疏風、宣肺、利湿、逐水などの法を使い 虚証の治法は、扶正を主とし、温腎、健脾、益気、通陽などの法を用いる。 虚証のものは、実証のものが転変して起こるものが多い。 心性、腎性、肝性及び栄養不良性の水腫などの疾患を含んでいる。 鍼灸遡洄集より 水腫は皮膚光り、手にて按ぜば窟をなし、手を挙ぐれば即ち満ちるものなり。 初め起こるとき、眼胞上下微し腫れ水をつつむが如し 上るときは則ち、喘咳気急し 下るときは則ち、足浮腫し、大小便短濇して利せざる也。 血腫は、気満ちて四肢寒へるなり 朝に寛く、暮に急なるは血虚にして 暮に寛く、朝に急なるは気虚なり。 渾身浮腫するには、曲池、内庭 これを浅く刺す ※渾身(こんしん)・・・体全体、全身 風面の浮腫は、解溪を
膺窓
肋間神経痛 乳腺炎 膺窓を使って乳腺炎を取る場合には、内関を合わせて使い 腹を温める。 鍼灸医学全書より 主治証:肺充血 肋膜炎 乳腺炎 腸雷鳴 腸疝痛 肋間神経痛 「入門」 胸脇癰腫及び腸鳴泄瀉、乳癰、寒熱、短気、睡臥安らかざるを主る。 鍼灸治療基礎学より 主治:胸痛 肋間神経痛等に使われる。 膺窓は胸の窓である。 鍼灸素霊会 腸雷鳴 胸の痛みに使う。 癰 ヨウ オウ 悪性の腫れ物 ①喉の気が喉に付着し中間が通らず、鬱積して癰となる。 ②気が閉塞して裏を結んで膿がたまるもの ※癰疽(ヨウソ) ①悪性の出来物 癰 ②欠陥
屋翳
心臓病 頻脈 不整脈 屋翳は心臓病に良く効く、頻脈には屋翳と内関と膻中を使う。 病理としては、食べすぎで中焦を壊している人。 腎の井穴を合わせて使うとなおよい。 過去に心筋梗塞、狭心症などを起こしており、器質的疾患のある人に使うとよい。 医学全書 主治証:咳嗽 肋膜炎 肋間神経痛 小児疳の虫 気管支カタル及び痙攣 刺灸 :鍼四分 灸五壮 備考 : 節約「膿血を唾す、胸肋痛を治す。」 聚英「欬逆上気、唾血多く、濁沫膿血、痰飲、身体腫れ、皮膚痛み、近づく可からず、衣を禁ぜず、淫濼、瘈瘲不仁を主る。」 鍼灸素霊会 疳の虫 小児のひきつけ 乳腺炎 経穴map 咳嗽 喘息 胸部苦満など呼吸器疾患 胸膜炎 肋間神経痛 ※濼・・・ラク・レキ 痛くて力が入らない様子 ※瘈瘲・・・ひきつけ ※不仁・・・知覚がなくなり手足がしびれて利かない様
気戸
肋間神経痛 気戸だけでなく、庫房、屋翳 、膺窓、乳中、乳根は、肋間神経痛に効く。 必ず外から内へ刺入し、胸骨に向かって水平刺で行う。 「鍼灸医学全書」 主治証:肋膜炎 慢性気管支炎 百日咳 しゃっくり 呼吸困難 肺結核 肋間神経痛 胸背痛 四肢浮腫 「和語鈔」 欬逆上気、胸背痛みて息することを得ず。味を知らず欬嗽(胸脇支滿喘急)を主る。 「甲乙」 足陽明の脈気発する所 「鍼灸素霊会」 手足のむくみ 咳嗽 風邪で味がなくなった時 「経穴map」 咳嗽 喘息 胸部苦満などの呼吸器疾患 肋間神経痛
缺盆
缺盆 めまい 五十肩 五十肩 腹診で右の季肋部にかたまりは水、これは過飮、水の取りすぎによるもの 条口と缺盆をつかう。 条口が水と取る作用で缺盆は水を押し出す作用 条口と缺盆は水が原因となる五十肩の穴となる。 めまい 左の季肋部にかたまりがある人は、大抵、めまいを起こしている。 めまいの人は豐隆と缺盆 条口 豐隆 缺盆は 水による「めまい」「五十肩」に良い 心窩部に水がたまってつかえる人は、両方の尺沢と缺盆を使うとよい。 缺盆は他の穴と合わせて使う。 医学全書 別名: 天蓋 尺蓋 主治証:喘息 肋膜炎 扁桃腺炎 瘰癧 頚肩部諸筋の炎症 上肢の麻痺及び痙攣 腕神経叢の神経痛 横隔膜痙攣 息賁 刺灸:鍼三分 灸三壮 備考:「和語鈔」 「胸満 喘急 水腫 瘰癧 喉痺 汗出 寒熱 缺盆の中腫れ 外潰して 則ち胸中熱満を生じ、傷寒胸熱して已まざるうぃ主る。」 鍼灸治療基礎学 缺盆は胃経の穴であるが經絡はここを通るものが多く。大腸、小
気舎
項の強張り 喘息 気管支 項の強張り 気舎は、胃の熱、食べすぎの患者さんで項が張ってどうにもならないという人に使う 喘息 満腹になって胃腸が弱ると喘息の発作が起きる。 原因は水 脾胃の調整で喘息の発作を防止することが出来る。 気管支がヒィヒィ言う人 満腹でヒィヒィいう人に効果あり 刺入は切皮程度、10息以上留めないと効果なし 鍼灸医学大全 主治:扁桃腺炎 咳嗽 咽頭カタル 横隔膜痙攣 消化不良 瘰癧 斜頭 肩甲部諸筋の痙攣 喉痺 刺灸:鍼三分灸五壮 備考: 和語鈔「欬逆上気 肩腫れて顧みるを得ず 喉痺咽腫 食欲消せず下せず 癭瘤を主る。」 甲乙 「足陽明の脈気の発する処」 鍼灸治療基礎学 「鎖骨と胸骨の聯接する所の骨の欠陷となった処で、咽痛、欬嗽、喘息等の場合によく圧痛を表す処である。」 経穴map 咽喉腫脹 頚部痛 げっぷ 寝違え 気管支炎 気管支喘息
水突
甲状腺炎 喘息 甲状腺肥大 甲状腺炎 水突は、甲状腺炎に効果のある穴である。 喉を引き出す様にして、上から下へ 喘息 喘息にも効果はあるが、甲状腺炎の方が効果は高い。 甲状腺肥大 甲状腺肥大時期には、復留、孔最、水突と組み合わせる。 医学全書 別名:水門 水天 主治証:喘息 気管支炎 扁桃体炎 咽頭カタル 百日咳 刺灸:鍼三分 灸三壮 備考: 聚英「欬逆上気 咽喉癰腫 呼吸短気 喘息して臥することを得ざるを主る。」 大成「上気咽はれ、喘して臥することかなわぬを治す。」 鍼灸治療基礎学 「勁の大筋の前に在り。人迎の下、気舎の上に直る(発揮、甲乙)」 鍼灸素霊会 上から下へ刺し下す 扁桃体炎 首、肩こり 経穴map 横隔膜痙攣に用いる 咽喉腫脹 扁桃体炎 甲状腺疾患 喘息 頸部リンパ節腫脹
人迎
バセドウ病や高血圧など鍼灸で使われる経穴の紹介です
頭維(ずい)
偏頭痛や眼瞼下垂に対して鍼灸で使われる経穴の紹介です。