迎香
臭いがわからない (病気をして臭いのわからない人)
鼻の病気全般に効果あり。
臭いのわからない人
合谷 上星 攅竹 迎香 (+印堂)
※印堂は前穴をつかってもダメな場合追加
晴明 攅竹は、体で一番痛いので合谷を使う。
肺肝胆の本治を加えた上で追加として使う。
臭いのわからない原因は、
肺→肝→胆の順で探していく。
風邪をひきやすい人は、肺虚体質、脉診、腹診で素因を見定める。
鼻のむず痒い人
迎香で構わないが、
山根にむけて水平刺(胃経の流注に沿う)
直刺もしくは、上から下にむけて刺す。
半身不随で臭いのわからない人
印堂→(攅竹)→合谷
上から刺し、鼻に響きがでれば、攅竹はやらずに合谷のみでよい。
※鼻水が透明な人は肺虚
鍼灸医学全書
主治: 鼻腔疾患 鼻カタル 鼻孔閉塞 嗅能減退 衄血 喘息 顔面神経麻痺
刺灸: 鍼三分 禁灸
銅人に、「鍼三分留むること三呼、宜しく灸すべからず。」とある。
備考: 節約「鼻香臭を聞かず、偏風口喎を治す。」
入門「眼目赤く腫れ、鼻塞がり香臭を聞かざるを主る。」
鍼灸素霊会
鼻づまりでひどい場合に使う。
片方がどうしてもダメなときは、迎香から印堂へ向かって突き上げる。(くしゃみと共に抜鍼)
鼻に熱があるから、鼻がつまる。
花粉症の鼻づまりには、適用しない。
鍼灸治療基礎学
上歯痛に効あり、又、顔面神経麻痺、嗅覚麻痺、三叉神経痛に効く。
蓄膿症、厚肥性鼻炎においては、この穴に鍼するとよいが、瀉血すると一層効果がある。
鍼をして、2~3回で嗅覚麻痺の治った例あり。
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