足三里(あしさんり)
現在アフリカなどで肺結核の治療などに使われている経穴である。
部位
「医学全書」
下腿前外側、膝の下方三寸、脛骨の外側、筋肉の寃寃たる中にあり。
「経穴map」
犢鼻の下三寸、脛骨前面と腓骨頭の間の陥凹部にとる。
主治
「医学全書」
全ての疾患に効く。
胃腸疾患、ヒステリー、脚気、逆上症、癲狂、肺結核、憂鬱症、下肢疾患及び疾病の予防穴
「鍼灸治療基礎学」
諸種の慢性病及び消化器疾患を主る。
胃痙攣、胃炎、胃アトニー、胃下垂等の胃疾患、神経衰弱、ヒステリー、神経症、中風、半身不随
脚気、坐骨神経痛、腓骨神経痛、小児麻痺等の神経疾患に効く。また、肥厚性鼻炎、蓄膿症等の鼻疾患、その他一切に効く。
「鍼灸素霊会」
胃の痛み
合穴はのぼせ下げに使う。
胃が楽になると四肢が軽くなる。
胃拡張は胃実、三里と腧穴に瀉法
脾虚による腰痛は、肉が水太りで骨を支える力がない為で、三里、中脘で腹を良くする。腎兪、志室に
置鍼や灸頭鍼と併用する。
なんとなしに上半身に故障を起こしがちの人は、三里、膏肓に養生灸をする。
糖尿病のすすんだもの(やせる、食事制限あり)には、三里のわずかな灸と脾兪の灸。
口の周りの吹き出物には、三里と合谷に灸
日光にあたった蕁麻疹
消火器をよくする、後天の気を補う。
足が頼りない時、足が疲れた時は足三里に灸
「経穴map」
消化器系の諸疾患、婦人病、高血圧、慢性疲労、片麻痺、膝・下腿障害
足の麻痺をとるには
環跳、陽陵泉、懸鐘、三里を合わせるのがよい
蓄膿症、嗅覚異常のある人には
迎香、三里、風池を合わせる
蓄膿症で鼻が垂れている人には
三里、手三里、印堂を合わせる
鼻が詰まっている人には
肺虚を補って大腸経も補って、肩背部をやる。
それでもダメな場合は飛陽
それでもダメな様なら三里を使うと良い。
腸がなる人は
胃腸の冷えをとる為に三里と天枢、気海を使ってやると良い。
長命の灸
陽明胃経は後天の気をしっかりと巡らすという意味で絶対に必要である。
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