脾関(ひかん)
部位
「医学全書」
全大腿部にして腸骨前上棘の外方下部、鼠径溝外端の少しく上際、膝蓋骨上縁の上方
一尺二寸にあり。
「経穴map」
上前腸骨棘の直下、縫工筋と大腿筋膜張筋の間の陥凹部にとる。
主治
「医学全書」
腰痛、腹痛、半身不随、腰椎神経痛、股筋痙攣、膝蓋部の冷感麻痺、下肢神経痛、
腸疝痛
「鍼灸治療基礎学」
腓側大腿皮神経を治し、中風半身不随に効く。また股関節炎に用いられる。
「経穴map」
股関節障害、大腿痛、片麻痺、股関節及びその周囲軟部組織の知覚、運動障害
「鍼医者入門」より
膝が曲がらない場合
脾関穴と環跳穴を使う、それに居髎穴を治療してうつ伏せにして関元兪を使う。
関節を曲げる作用、二間と三間を加えて治療する。
リウマチの人の関節を伸び縮みさせるには二間と三間を使わないといけない。
大腿部の痛み
普段使いをする
特に腎経部の痛みをとる
大腿部の腎経の痛みをとるには、脾関+膀胱兪+関元兪
大腿部前側の痛みとる、脾関+伏兔+風市
「鍼灸素霊会」
膝痛
朝起きた時、第二歩を踏み出せないような腰痛のときには良い、二寸以上の鍼を使う。
半身不随
備考
腎、輸尿管、子宮及びその周囲の疾患に応用す。(医学全書)
関連経穴
二間 示指の第一節と第二節のとの関節部の橈側陥中の処
三間 第二掌骨の下端、掌指関節部の少しく上方の陥凹部
環跳 大転子の前方、股を屈して折れ目の部
居髎 第十一六骨端の下方八寸三分、維道の下三寸にあり。
関元兪 背部第二行線上にありて、第十七椎下方約二指横径の部にあり
膀胱兪 第十九椎の下外方約二指横経の部、第二仙骨孔の外方にあたる
伏兔 大腿前面の外側、膝蓋骨の外上縁より上方六寸の処にある
風市 大腿外側の中線上、膝窩横紋の上方七寸にとる
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